カミアカリ勉強会

カミアカリ勉強会

11月4日は勝手ながら臨時休業させていただきました。

静岡県の藤枝でカミアカリ勉強会があり、ご報告がてら思うところを書いてみます。

今年は生産者が4から5に増え5生産者食べ比べになりました。

松下さん菅井さん大久保さんの三生産者に加え中村さんライスファームさん

今年は猛暑のせいもあり香りが少なかったそうです。カミアカリテイスティング初心者の私もわかる感じだったので作柄的にはすごくいいとまでは行っていないのかもしれません。

食べての感想は問題なく「カミアカリ」で非常に美味しくいただきました。

この会は生産者、流通業者、消費者、機械関係業者など、参加者にいろんな方がいるユニークでオープンでフラットな勉強会です。いろいろな人のいろいろな意見や価値観、立場の違い、モノの見方の違いでが体験できました。

カミアカリを切り口に毎回いろいろな題材で講師を招きます。
今年のテーマは「農薬」について。有機栽培のカミアカリなのでなんでわざわざ農薬の勉強なんてと思われるかもしれませんが、ある意味、農薬のおかげで地球70億人の人間は存在できているわけですし、農薬を忌避してすべてを退けることも、エゴイスティックであると言えるので、有機的な農業をする中で知って置かなければいけないものでもあるわけです。

農薬メーカの方が講師ということもあり、農薬の安全性なんて話もされていました。

現在日本で使っていい農薬は人間や動物に直接的が害が及ばないレベルで使われているというお話でした。

浅治郎畑には化学合成した農薬は使いませんが、盲目的視野で農薬を毛嫌いしているわけでもありませんので、自身の認識を確信したものでも有りました。

ただ、添加物の存在意味とロジックが似通っている部分が有り、社会システム的抜け穴とでも言えそうな部分がこれからの社会的価値観への課題として思えるところでした。

環境へまかれたいろいろな農薬が環境中の物質とどんな反応をしてどんな物質が出来るかまでの検証が開発や承認の段階で考慮されることなく市場に出ている。

例えば農薬以外の化学物質は既に環境に沢山存在していますし、希薄な濃度で環境に放出されたとしても、それに接触する機会がないとは限らない。また、そのための検証をするにも膨大なコストがかかるので経済物としてなりえないので、裏付けをとった農薬は存在しえない。ということです。

永続可能な農作をするためには環境の回復力に頼る部分が大きく、環境負荷を考慮しない農作はありえないと思っていますが、現在の広義で言われる有機農業は技術革新の途中にあると思います。
いろいろは試みがありいろいろな結果がある。楽しみな時代です。

最後に浅治郎的結論。農薬は使わなければ使わないほうがいい。でも、使わなければ成り得ない現実も確かにある。